Nielsen Norman Groupは2017年3月2017日(米国時間)、「Flat UI Elements Attract Less Attention and Cause Uncertainty」において、フラットデザインを採用したページは、そうではないページと比較してユーザーが平均で22%ほど長い時間をかけてどこをクリックすればよいかを探す傾向が見られると伝えた。フラットデザインを採用したページでは、どこがリンクやボタンになっているのかを判断することが難しくなり、その分時間をかけているようだという。

右のページは左のページをフラットデザインに 変更したもの - 資料: Nielsen Norman Group提供

フラットデザインは最近のデザイントレンドの1つ。シンプルで凹凸の少ないデザインを採用する傾向のあるデザインで、Windows 8の登場で広く使われるようになった。比較的新しいサイトやデザインをリニューアルしたサイト、最近のスマートフォンやタブレットデバイスでは、多かれ少なかれフラットデザインの要素が取り込まれていることが多い。

ヒートマップでユーザーの目の動きを視覚化したもの - 資料: Nielsen Norman Group提供

今回のNielsen Norman Groupの研究では、こうしたデザインによってユーザーはクリックする場所がわかりにくくなっている可能性があることが示唆されている。フラットデザインはアダプティブデザインなどで扱いやすいなど、スマートフォンやタブレットデバイス向けのデザインとして採用しやすい。フラットデザインは今後も多くのシーンで利用されるものと見られる。