ファーウェイは9月5日、同社の年次イベント「HUAWEI CONNECT 2017」において、クラウド事業ユニットおよびITプロダクトライン担当プレジデントである鄭葉来(チェン・イエライ)氏が、企業向けインテリジェンス(Enterprise Intelligence:EI)ソリューションを発表した。

ファーウェイ クラウド事業ユニットおよびITプロダクトライン担当プレジデント 鄭葉来氏

同ソリューションには、3種類のインテリジェントなクラウドサービスとヘテロジニアスなコンピューティング基盤が含まれている。

基本的なプラットフォームサービスは、機械学習、ディープラーニング、グラフ解析基盤と、AIのトレーニング、リーズニング、インデックス基盤から構成される。

汎用のAIサービスには、視覚認識API、音声認識API、自然言語APIなどのAPIサービスが含まれる。

ヘテロジニアスなコンピューティング基盤は、同社のシステムエンジニアリング、チップセット、ハードウェア、下位層のソフトウェアにおいて長年にわたる経験を生かしたアルゴリズムと驚異的なコンピューティング性能を備えた3種類のインテリジェントクラウドサービスから構成される。

同社はEIを活用したインテリジェント梱包により、商品の特性に応じた最適な梱包ソリューションを策定したほか、EIで各コンテナを3Dで表示することでコンテナの利用率を全体で6%向上したという。

また、EIは過去のデータや為替の変動に基づいて異常データを特定し、異常発生時に警告を発生させることが可能。これにより、企業は1回で通関手続きを完了することが可能になるため、在庫超過のリスクを低減できるとしている。