ダッソー・システムズは、リマック・アウトモビリと連携し、EVスーパーカー「コンセプト・ワン」の次世代モデルをはじめとした、高性能な電気自動車、ドライブトレイン、バッテリーシステムの設計開発の効率化を支援すると発表した。
今回の2社の連携は、電気自動車(EV)市場の需要増を受け、ダッソー・システムズが、主要な自動車サプライヤーを目指すヨーロッパのスタートアップ企業であるリマック・アウトモビリの事業を拡大を支援するもの。
ダッソー・システムズの 3DEXPERIENCEプラットフォームを基盤とする「エレクトロ・モビリティー・アクセラレータ」により、リマック・アウトモビリでは、デジタルアプリケーションを活用して、工程を工業化し、生産能力を増強するとともに、11か国の従業員をつなぐことができるようになる。
プロジェクト、変更、製品データに関する情報は可視化され、どの開発段階でも各チームからリアルタイムにアクセス可能だという。また、問題の早期発見と解決、データの再利用、複雑な生産プロセスの計画と準備なども可能になり、自動車開発の業務全体が短期化されるため、顧客に対しても計画通りの引き渡しを達成できるということだ。
リマック・アウトモビリの創業者兼最高経営責任者である Mate Rimac氏は次のように述べている。「『エレクトロ・モビリティー・アクセラレータ』インダストリー・ソリューション・エクスペリエンスを活用すると、設計、シミュレーション、コラボレーションの効率化、さらには生産性の向上、顧客要件の準拠にもつながります。当社では、長年にわたってSOLIDWORKSを使用しているプロジェクトがあり、事業拡大の際にはダッソー・システムズにご協力いただきたいと考えていました。デジタルプラットフォーム上で資源と能力の整合性を取ることで、電気自動車に関わるあらゆるプログラムを完全に自社で遂行できるようになります」。