オープンソースのリポジトリ(repository)をサービス展開するGitHubは、注目のプロジェクトを紹介する"Release Radar"を公式ブログに掲載。世界の技術を変えるプロジェクトから休日のプロジェクト(weekend side projects)までを広く公式ブログで紹介していくようだ。大量のプロジェクトを扱うGitHubが選んでいるRelease Radar、さすがにどれも興味深い。
Release Radar(以下、Github公式ブログより) |
プロジェクトLottieは、AndroidやiOS、React Nativeなアプリでの複雑なアニメーションを手軽に構築するためのプロジェクト。After EffectsのプラグインとしてアニメーションをJSONファイルでエクスポートするオープンソースBodymovinを利用、アプリでの手軽なアニメーション作成ライブラリとしてプロジェクトが進んでいる。世界的な民泊WebサイトAirbnbのハッカソンからスタートしているプロジェクト名の"Lottie"はドイツの女性映画ディレクターでシルエットアニメーション作家としても著名なCharlotte Reiniger(ロッテ・ライニガー)氏の名に由来するそうだ。
Drupal Console 1.0.0は、人気CMS「Drupal」のコマンドラインインタフェースを提供するプロジェクト。ユーザーの追加やデバッグ周辺、ボイラープレートコードの生成などCUIインタフェースからDrupal 8の操作を目指している。ドキュメントには、Drupal 8のモジュールを書くためには多くのテンプレートコードの生成が必要であり、大量に生じるこの工程の自動生成にDrupal Consoleが役立つことが記載されている。7月に100万ダウンロードを達成、公式ブログには2013年10月のコスタリカキャンプからの道のりが掲載されている。
Smartphone Test Farmは、複数のスマートフォンをWebブラウザを通してリモート制御しようというもので8月にver3.0に到達。Androidに対応しており、APKファイルのインストールや起動、デバイス/ブラウザ間のキーボード/マウス入力、コピー&ペーストやスクリーンショットなど使い慣れたブラウザを通して、複数端末の制御を実現。v3.0ではAndroid O Developer Preview 1をサポートしている。日本のサイバーエージェントがスタートさせたプロジェクトで、同社では150を超えるデバイスの制御を実現していることにも言及している。
ほかにも、プロファイルデータを使って素早く正確な可視化を行うFlameGraph 1.0やMySQLをはじめ、Graphite、Presto、BigQuery、Redshiftなどビッグデータを扱う数多くのデータソースを可視化するRedash 2.0、React環境でのMapbox GL JSコンポーネントreact-map-gl 3.0、人気ゲームStarcraft II開発チームによりアナウンスされたばかりのStarcraft II API v1やPySC2 1.0、Amazon製ゲームエンジン Amazon LumberyardやMicrosoftの.NET Core 2.0とゲームやアプリといったコンシューマを刺激する開発サイドのオープンソースを紹介している。