NECは9月5日、愛知県名古屋市内に「NEC名古屋データセンター」を新設し、2019年4月よりサービス提供を開始すると発表した。

NEC名古屋データセンター外観

同データセンターは古屋市中心部に位置し、名古屋駅から15分以内でアクセスできるという。NECのシステム開発や保守の拠点からも20分圏内のため、緊急時の作業にも迅速に対応することが可能。

また、同データセンターはNECのクラウドやハウジング、他データセンターのハウジングと連携することで、ハイブリッド環境や災害復旧環境を容易に構築できる。

NEC名古屋データセンターを活用したハイブリッド環境

電力消費量の低減、環境への配慮、コスト低減を実現するため、40度の高温環境下でも安定稼働するNEC製サーバ機器を採用するとともに、サーバ冷却電力を極小化した「高温対応機器エリア」を設置。これにより、pPUE 1.1台の高いエネルギー効率を実現し、通常エリア比で約15%のコストを削減するとしている。通常エリアにおいても、外気エネルギーを積極的に活用した省エネ効果の高い空調方式を採用することでPUE 1.3台を実現している。

電源設備としては、可用性99.999%の高信頼な無停電電源(UPS)と、名古屋市地域強靭化計画の目標値を満たす72時間無給油連続運転が可能な自家用発電機を冗長構成で配置し、建物には積層ゴムを用いた免震構造を採用することで、地震、停電、ネットワーク障害などへの優れた耐災害性と安定稼働を実現する。