NTTデータエンジニアリングシステムズ(NDES)とエリジオンは9月5日、製造業向けの3次元CADデータ品質管理サービスに関するアライアンス契約を締結したことを発表した。これを受け、NDESはものづくり業界向けクラウドサービス「Manufacturing-Space」にエリジオンの3次元CADデータ変換・活用支援ツール「CADdoctor」および「ASFALIS」の3次元CADデータ処理エンジンを搭載し、9月19日にデータ品質管理サービス『CADデータチェッカー』として新たにサービス提供を開始する。
「CADデータチェッカー」は、3次元CADデータの授受で発生する形状破損などのトラブルを「CADdoctor」の3次元CAD処理エンジンを用いてチェックし、より品質の高い状態に自動修復するデータ品質管理サービス。
利用者は、取引先や設計部門から受け取った3次元CADデータを「Manufacturing-Space」上のデータコンシェルジュサービスに登録することで、直ちに3次元CAD処理エンジンを起動し、データの品質チェックを行うことが可能。データ品質チェックの結果は、品質レベルに合わせてデータコンシェルジュ上に青・黄・赤のシグナルで表示され、利用者はデータ品質の良否を直観的に判断することができる。
また、3次元CADデータの品質チェックで不良と判断されたデータを指定してレポートとして確認することができ、さらに不良箇所を自動修復することができる。
同サービスは、NDESが提供する3次元CAD/CAMシステム(Space-E)のMDPフォーマットと、異なるCAD/CAMシステム間でのデータ授受に利用される中間フォーマットであるSTEPおよびIGESに対応する。
「CADデータチェッカー」の月額利用料は、スポット利用の場合は5万円、年間契約した場合は3万円となっている。3次元CADデータの品質チェックの月額利用料は無料(データコンシェルジュサービスの利用契約が必要)。