ソフトバンク、トビラシステムズ、愛知県警察本部は9月4日、日本国内の携帯電話番号から届く迷惑メール対策として、愛知県警察本部からの迷惑電話番号の提供および活用に関する覚書を締結したと発表した。
今回、3者は、迷惑メールについての対策をさらに強化することで特殊詐欺などの撲滅を図り、利用者が安心して携帯電話を利用することを可能にするために覚書を締結したとしている。
ソフトバンクは「迷惑メールフィルター」「受信許可・拒否設定」といった迷惑メールをブロックする設定を用意するなど各種対策を実施しているが、特殊詐欺被害は携帯電話番号から受信した不審なメールがきっかけとなっていることなども多いという。
こうしたことも踏まえ、実際に犯行に使用された電話番号を迷惑メール対策として活用することで、これまで以上に被害を未然に防ぐことができるものと考えたとしている。
覚書の締結に伴い、ソフトバンクは「迷惑電話ブロック」を機能拡張する。具体的には、トビラシステムズが愛知県警察本部から提供を受けた迷惑電話番号のデータベースをもとに、不審な電話番号からのメールを自動で検知して、受信と同時に迷惑メールとして振り分けたり、警告を表示したりする迷惑メール対策機能を、スマートフォン向けに2017年9月下旬以降に提供する。
3者は同機能の提供と合わせ、どの程度迷惑メールをブロックできたのかについて効果検証を行い、結果は2018年4月以降に公表する予定。