セコムとNTTドコモは、LPWA通信を活用した「AEDオンライン管理サービス」の運用開始を目指した実証実験を9月2日より開始した。

同サービスは、AEDが正常状態にあるか、持ち出されていないかなどといった情報を、LPWAネットワークを使用して監視し、異常が発生した場合にはセコムが対応することで、AED設置者の維持・管理の負担を軽減することを目指すもの。

NTTドコモとセコムが開始する実証実験のイメージ

実証実験では、ドコモが通信環境などの構築を行う。具体的に、LPWAネットワーク「LoRa」および、センサ網用LPWA通信モジュールのほか、LPWA対応IoTゲートウェイや、データを管理するLPWA通信サーバーを提供する。また、セコムはサービスの運用開始に向けて、同社内、および協力先に設置されたAEDついて、通信の安定性や運用コストなどの検証を実施し、LPWAの有用性や商用化に向けた最適化を行う。

なお、AEDオンライン管理サービスの開始目標は2018年内としており、将来的には、セコムが全国に販売した約17万台のAEDをはじめ、さまざまなセキュリティ商品へのLPWA通信機能の実装・IoT化に取り組んでいくとしている。