ヤマハ発動機は、新薬開発(創薬)や抗がん剤の効果を検査する際などに薬効を評価する試験工程の一部を担う、細胞塊のピッキング&イメージングシステム「CELL HANDLERTM(セルハンドラー)」を開発し、第1号機を福島県立医科大学へ納入すると発表した。
同製品は、手動では困難であった速度と精度で目的の細胞塊を選択、高密度培養プレートへ1つずつ移動するとともに撮像、画像情報を取得・データ化する。また、同社の表面実装機(サーフェスマウンター)のピック&プレース技術を応用し、より微細で壊れやすい細胞塊に合わせて開発した吸引吐出技術や撮像・画像処理技術を搭載している。そのほか、使い捨て可能なチップと容器も独自に開発した。
なお、この取り組みは同社における2016年からの3か年における新中期経営計画の「成長戦略の加速・強化」の一環であり、今後は、ハードの提供に合わせて関連サービスの充実を図り、新薬の研究開発や個別化医療などに貢献していくという。