富士通および富士通マーケティングは8月31日、大手・準大手企業向けのグループ経営管理ソリューションである「GLOVIA SUMMIT(グロービア サミット)」シリーズに、経営管理クラウドサービスである「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA SUMMIT クラウド」(GLOVIA SUMMIT クラウド)を追加し、販売開始した。価格は月額30万円(税別)から、販売目標は2020年度までに約100社。
新サービスは、従来オンプレミスで提供していた同シリーズの標準機能をSaaSとして利用できる他、PaaSとしてAPIやインタフェースなどを利用し、ユーザー企業ごとの業務要件に対応したアドオン・カスタマイズを実現するという。
また、富士通のパブリッククラウドにユーザー企業専有の領域を割り当て、専用の通信回線や暗号化した通信経路上でのデータ通信により、安定したパフォーマンスと高度なセキュリティを備えるといい、オンプレミス版の約3倍のバッチ登録性能を実現したとしている。
同サービスの特徴として、業務要件に対応する柔軟なグループ経営管理の実現、オンプレミスの約3倍のバッチ登録性能、業務効率化に向けた付加価値サービスの提供の3点を挙げている。
グループ経営管理については、経理財務部門の現行システムからクラウド環境への移行や、業務要件に応じた機能追加などに対応するため、ユーザー企業ごとに独立したシングルテナント構成とし、APIやインタフェースなどの開発部品を利用したアドオンカスタマイズの構築を可能とし、柔軟なグループ経営管理を実現するとしている。
バッチ登録性能に関してはプライベートクラウド領域の割当に加え、パブリッククラウドのスケールメリットを生かして、業務負荷に応じたタイムリーなスケールアップ/スケールアウトにも対応する。
付加価値サービスについては、同サービスの基本サービスとして、法制度・会計基準などの制度改正対応や日々の運用作業をサポートし、ユーザー企業のシステムの運用・保守にかかる負担やコストを軽減するという。
加えて、ユーザー企業のサービス利用の負荷状態を可視化する「パフォーマンスレポート」や、各機能・サービスの利用頻度を可視化する「業務監視レポート」の提供により、経理財務業務の平準化やGLOVIA SUMMITのサービス機能の使いこなし強化など、業務の高度化を支援するとしている。
同サービスの価格は、「GLOVIA SUMMIT GM クラウド」が月額50万円(税別)から、「GLOVIA SUMMIT FM クラウド」が同50万円(同)から、「GLOVIA SUMMIT MI クラウド」が同30万円(同)~。