京セラは、IoT向け無線ネットワークLPWAの通信規格、LTE Cat.M1、NB1に対応した「IoTユニット」を開発したと発表した。

京セラが開発した「IoT ユニット」

同IoTユニットは、同社の通信機器の開発で培った技術と、超小型セラミックパッケージの部品技術を組み合わせることで、LTE Cat. M1、NB1に対応したもの。近年、IoTの普及拡大に伴い、低消費電力かつ広域エリアに対応するIoT向け無線ネットワークLPWAが注目されており、国内大手通信会社が、2017年度より順次LTE Cat. M1、NB1の通信サービスを展開する予定となっている。LPWA通信規格のひとつであるLTE Cat. M1、NB1は、既存のLTETM設備を活用することで迅速なエリアカバーが可能なことから、有力なLPWA通信規格として期待されている。

同ユニットで計測、収集したデータをPCやスマートフォンの画面で確認できるデモシステムが用意されている

同ユニットは、LTEネットワーク対応なためカバーエリアが広く、上り・下りの双方向通信や、低速・中速で移動中でも利用することができ、UARTの汎用インターフェースに対応しているので、ユーザーの既存の機器やデバイスなどとも簡単に接続してIoT機器として活用可能という。

また、温度、湿度、気圧、照度、加速度、角速度(ジャイロ)、地磁気の各センサーと電池が標準搭載されており、GPSにも対応しているため、様々なデータをすぐに計測、収集できる。取得されたデータは、PCやスマートフォンの画面で確認できるデモシステムが用意されているので、簡単にトライアルが実施できる。さらに、同ユニットには、同社のセラミック技術により開発された超小型LPWA通信モジュールが使用されており、アンテナ、バッテリーを内蔵しながら、約70×37×11mmの小型化を実現しているとのことだ。