日本ユニシスは8月31日、日本海コンサルタントと、「AI(人工知能)技術を活用した橋梁の劣化要因・健全性判定支援システム」の共同開発に取り組むことを発表した。

両社は、全国で約70万ある橋梁の点検に膨大な労力とコストが発生していることに加え、地方部を中心に点検の専門技術者不足が懸念されているという課題を踏まえ、AI(人工知能)の画像認識技術により、点検写真などから劣化要因や健全性を自動判定することで、「専門技術者の省力化」および「劣化要因・健全度判定精度の確保・向上」を図るとともに、地方の劣化特性を踏まえた「汎用性の高いシステムの実現」を目指す。

研究のイメージ

同研究では、AI技術を用いて、点検写真画像等から劣化要因および健全性を自動的に「判定」することで、「判定結果の精度向上」と「技術者の省力化」を実現するとしている。

また、橋梁点検業務の劣化判定時間短縮によって点検技術者の時間の有効活用が可能になるだけでなく、判定結果の精度向上やバラツキの低減だけでなく、劣化損傷箇所の見落とし防止なども期待できるという。

なお、研究開発の期間は平成29年度~30年度の2カ年を予定している。