Adobeは米国1,000人のオフィスワーカーを対象とした"メール"に対するサーベイ結果をレポート「Adobe Campaign’s third annual consumer email survey.」として発表、その概要を公式ブログで紹介している。

調査によると、平日(ウィークデイ)の5.4時間(業務メール3.3時間/パーソナルメール2.1時間)をメールのチェック等に費やしており、歩いているときも運転中もメールチェックや対応は欠かせない。電話しているときもベッドの中でも欠かせない。

やはりIT先進国の米国でも未だに重要なコミュニケーションツールであることには変わりない。しかし、この数値は昨年調査との比較において約27%減少している数値だという。早朝の自宅でのメールチェックを削る人、4分の1以上が会社の到着するまで開かないなど朝の時間のメールチェックが減少しているようだ。

しかしAdobeも注目しているという18歳から34歳までのコミュニケーション"Trendsetter"たちは"頑張り屋さん"だと指摘している。彼らは、SlackやSnapchatなどメール以外の新しいコミュニケーションツールを巧みに使い、メールは付箋感覚のツールにしか過ぎないと驚嘆している。彼らはツールを駆使することで"Inbox zero"(受信トレイをゼロの状態にする)の状態を保つ傾向にあるという。

しかし、"メール"へのニーズは全体として高く61%がEMAILからの情報伝達を望んでおり、昨年比24%増加。テキストメッセージやアプリ、チャットボットが下落するなかで情報伝達ツールとしての重要性も強く認識されていることがわかる。

消費者がコンタクトに求める手法(同社ブログより)

Adobe Marketing Cloudなどデジタルマーケティングにおける存在感を増すAdobeのブログでは、これらの結果を踏まえてメールでコンシューマーにリーチするチップスもサジェストしている。

パーソナライズ(Personalize):好きではないアイテムを進められるときに34パーセントが不満を持つ。

情報提供(Inform):40パーセントがメールコンテンツはプロモーションが少なく、情報が多い方が良いと考えている

モバイル化(Mobilize):モバイルでメールをチェックする21パーセントが画像など最適化されていないメールにイライラしている

ゆったりと(Pace Yourself):消費者の半数が、あまりにも多すぎるアプローチにイライラしている。

メールというツールが重要なのは日本でも同じであると思うが、メール受信者が重要だと考えるメールには最高のユーザーエクスペリエンスを提供できるように心がけなければならない。