セックは、屋内自律移動ロボットソフトウェア管理アプリケーション「Rtino Manager(アルティノ マネージャ)」を発売したと発表した。

LAN上のRtino搭載ロボットを一元管理

Rtino Manager 画面イメージ

「Rtino Manager」は、同社の屋内自律移動ロボットソフトウェア「Rtino」を搭載した複数台の自律移動ロボットを、パソコンやタブレットなどで一元管理することができるソフトウェア。また、「Rtino」は、ロボットの自律移動に必要な地図の自動作成機能を有した屋内自律移動ロボットソフトウェアで、環境計測や監視、運搬、清掃などの業務を担う自律移動ロボットに適用できる。同ロボットソフトウェアは、オフィスや工場などのフロア内で、移動台車などを「Rtino」を使用して動作させることで、移動台車にフロア内の地図自動作成機能と自律移動機能を付加することが可能となっている。

この「Rtino」に「Rtino Manager」を導入すると、同一エリア内で稼動する全てのRtino搭載ロボットをまとめて監視・運用することができ、複数のRtino搭載ロボットを同一LAN内から自動検索して管理対象に登録することができるようになっている。登録したRtino搭載ロボットに個々に地図を作成させる必要はなく、地図情報を配信して共有させることができる。個々のRtino搭載ロボットへ個別の指示を出すことも可能となっており、ロボット毎に目的地を指定したり、複数の目的地を指定して順次移動させたりすることが可能だという。

また、通常、自律移動ロボットは最も移動効率のよい最短経路を移動するものだが、優先経路を設定することで、ロボットの選択経路を変更することができる。進入禁止エリアや低速移動エリアなどを設定することで、区画毎にロボットの動作を変更することもできるという。さらに、「Rtino Manager」は、OSを問わずパソコンやタブレットなどで動作することが可能となっているため、特別なハードウェアを必要としないということだ。

なお、「Rtino」と「Rtino Manager」は、2017国際ロボット展(11月29日~12月2日、東京ビッグサイト)に出展される予定となっている。