シーエーシー(CAC)は8月29日、介護業界に特化した企業の健康経営支援ソリューション「C-Wells(シーウェルズ)」の提供を開始した。第1弾として健康経営アセスメントから提供する。
介護事業者はアセスメントの実施と結果レポートを無料で利用できるほか、アセスメントと結果レポートに基づいて専門家が組織の課題を分析し、課題解決のためのソリューションを提供することも可能。介護事業者はアセスメントを利用することで、職員の離職率低下や生産性の向上に役立てることができるという。
従来のアセスメントサービスでは、コンサルタントなどの経験や勘に頼った組織の問題分析が多く実施されていたが、新サービスでは従業員の生の声を定量的に分析することで、実態に基づいた課題発見が行えるという。
新サービスは、介護業界に特化したオリジナルのアセスメントによる業界特有の課題発見や、職場だけでなくプライベートの観点を取り入れたチェックで実態に則した課題の発見が可能だという。
また、職種や雇用形態などの切り口から組織の状況把握や介護施設での実証実験の研究データから開発されたスクリーニング手法(関西で有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などを展開する日健マネジメントをはじめ、複数の介護施設運営会社の約1000人の従業員の参画により開発)など、業界特有の観点の分析レポートを利用できる。
さらに、アセスメントと結果レポートは無料で利用可能なほか、アセスメントはマークシート回答のためPCなどの事前準備が不要となっている。今後、従業員の状態把握のためアセスメントと併せて計測デバイスを活用することで、経時的な状態変化の把握や客観的データ分析を実現するために、実証実験と開発を進めていく。
加えて、アセスメントを自社サービスに利用するパートナー企業や、アセスメントで浮き彫りになった課題を解決するソリューション提供企業とのアライアンスも順次拡大していく方針だ。