オージス総研は8月29日、同社が提供するクラウド環境「IoTかんたんパック」においてデバイスから通信を受け取るソフトウェアとして「HULFT IoT」に対応し、提供を開始した。

構成イメージ図

IoTかんたんパックは、IoTを始める際に必要なデータの収集・蓄積・分析・可視化までを含めたサーバ環境を提供している。瞬時に拡張・縮小が可能なアマゾンウェブサービス(AWS)上から提供するため、まずは機器からデータを収集してビジネスにどう生かせるかを検討する環境として最適だという。定期的なバックアップや障害時のリストア対応などの運用を含めて、月額固定料金で提供している。

セゾン情報システムズのHULFT IoTは、世界43カ国以上の金融システムで採用されているファイル転送ミドルウェア「HULFT」をIoTシステム向けに最適化されたソフトウェア。今回、同製品を対応させることで、大容量データを安全・確実に連携でき、データの保存・分析が簡単に利用開始できるクラウド環境を実現したという。

この組み合わせにより、データの収集・蓄積・分析・可視化と大容量データの安全・確実な連携の両方をクラウド環境で簡単に実現するほか、デバイスとクラウドサービス間の安全・確実なデータ連携や大容量データを圧縮してネットワーク通信負荷を低減するという。

同社では、デバイスから通信を受け取るソフトウェアとして、これまで提供してきたコスト重視の「AWS IoT」と「MessagePub+」に、大容量かつセキュリティを重視したHULFT IoTを加えることで、顧客の要件やビジネスシーンに応じた選択を可能としている。

今後も、新しくリリースされるさまざまなセンサ/デバイスやネットワーク、クラウドサービスを技術検証し、IoTかんたんパックのメニューを拡充していく予定。