Osramは8月23日(米国時間)、産業用IoTを専門とする米Digital Lumensを買収することで合意に達したと発表した。
Digital Lumensが提供するクラウドベースのソフトウェア・プラットフォームは、インテリジェント照明コントロール、エネルギー利用、セキュリティシステムから大気環境などの環境パラメータの測定まで、さまざまな分野のアプリケーションを実行するために使用することができるもので、さまざまメーカーのコンポーネントおよびハードウェアと互換性があり、すでに2500件以上の導入実績があるという。
今回の買収により、Osramでは、施設管理セクタおよびIoTアプリケーション向けに未来志向のデジタルソリューションを提供する上で強力な地位を確保できると説明しており、特に単一プラットフォームにソフトウェアとセンサを統合することで、ビルの環境およびスペースの有効利用に関する、より深い知見を企業に提供することができるようになるとする。
具体的には、Osramは、いくつかの既存のデジタルサービスを同プラットフォームに統合することを予定しており、これには、Bluetoothを用いたナビゲーションおよびロケーション・ソリューション「Einstone」などが含まれるとのことで、こうした取り組みを通じて、同社はプラットフォームベースの産業IoTアプリケーション・プロバイダとしてのみならず、ビル内のプロセスを最適化するオーダーメード・ソリューションのパートナーとしての地位の確立を目指していくとコメントしている。