電通のダイバーシティ&インクルージョン課題対応専門タスクチーム「電通ダイバーシティ・ラボ(以下、DDL)」は8月28日、顧客企業に向け「インクルーシブ・マーケティング」のサービス提供を開始すると発表した。

インクルーシブ・マーケティングとは、マス・マーケティングやワントゥワン・マーケティングの課題でもあった「多様な個人への目線の拡大」をさらに前進させ、「少数者への理解・支持」という長期的視野に立った企業の社会価値創出により事業成長を促進していく新たなマーケティング概念。

市場が均質な消費者の集合ではなく、多様な個性を持つ個人の集積で構成されているという前提に立ち、幅広いインサイトの把握とクライアントの提供価値の創出支援、幅広いネットワークを活用した課題設定など、よりユニバーサルかつ包括的な観点に立ったソリューションの開発を行っていく。

DDLは、2011年6月の発足以来、障害・ジェンダー・多文化・ジェネレーションの4領域にまたがる課題に対し、約20のプロジェクトを推進してさまざまなソリューションを開発してきた。今後は、インクルーシブ・マーケティングの概念のもと、各ソリューションを体系化し、企業活動全般を支援していきたい考えだ。