双日、アイ・サイナップ、京セラコミュニケ―ションシステム(KCCS)は8月28日、新無線通信技術「LPWA」の1つであるIoTネットワーク「Sigfox」を活用した物流IoTサービスの提供において、協業を開始したことを発表した。2018年度内の実用化を目指す。
今回利用するSigfoxは、低コスト、低消費電力、長距離伝送を特長とした、グローバルな通信規格。双日、アイ・サイナップ、KCCSの3社は、「安全性と効率性の両立」「リアルタイムでシームレスな情報連携」といった、物流業界が抱える課題解決と生産性向上に向けて、Sigfox関連のセンサ・デバイス、アプリケーションサービスを開発・提供する。
同サービスは、物流アセットの位置・稼働状況の事業者間での連携および、貨物の発送情報・積載情報等を荷主/ドライバー間でシェアするサービスに焦点を当て開発・提供するもの。電池交換が複数年不要なセンサ・デバイスの費用に加え、Sigfox通信費、クラウド利用料の全てを含んだサービスを低価格で利用できることを目標にする。これにより、サプライチェーン全体の効率化および、集配効率の向上、積載量の変動(ムラ)の緩和を図り、物流の生産性向上に貢献するとしている。
なお、開発デバイスは、GPSトラッカー(位置・稼働状況の把握)、GPSトラッカー+温度センサ、Sigfox基地局測位トラッカー、ボタンデバイスなどで、ターゲットは、各種コンテナ(特殊コンテナ・リーファーコンテナ・ISOタンク)、被牽引車両(トレーラーシャーシ・ウィングシャーシ)、物流機器(通い箱・パレット)および、シェアリングサービス関連事業者(荷主・ドライバー)などだ。