キーサイト・テクノロジーは、携帯電話とWiFiの同時テスト機能を備える「T5510S 携帯電話+WiFiエミュレーションシステム」を発表した。
同システムは、キーサイト・テクノロジーのUXMネットワークエミュレーターと、イクシア・ソリューション・グループのWave Test Systemから生まれたプラットフォーム。 携帯電話およびWiFiシステム全体をカバーし、データトラフィック生成から物理伝送までの第1レイヤーから第7レイヤーの検証を実現する。
テストケースを内蔵したオールインワインシステムで、同システムの機能と最新の携帯電話規格(LTE/LTE-Advanced/NB-IoT/Cat-M)、およびすべてのWiFiプロトコル(802.11a/b/g/n/ac)を用いて、さまざまなトラフィック/RFエミュレーション条件でテストを行い、複雑な相互運用環境のプロトタイプ作成、評価、診断により、性能の向上と商品化までの期間短縮を後押しする。また、携帯電話/WiFi間のトラフィック・オフローディングにも対応予定となっている。
キーサイト・テクノロジーのコミュニケーション・ソリューション・グループのプレジデント、Satish Dhanasekaran氏は、次のように述べている。「モバイルデバイスのユーザー体感テストは、アプリケーションの性能を実環境下で評価する必要があります。キーサイトとイクシアのテクノロジーを結集させたこのソリューションを使用すれば、LTEシステムと無線LANシステムでデバイスを相互運用する際に起こる課題をより深く理解できます。」
また、同社イクシア・ソリューション・グループのプレジデント Bethany Mayer氏は、「お客様は、プロトコルスタック全体の性能をエンドツーエンドの性能検証によって確認できます。IoT、コネクテッドカー、5Gなど、要求が厳しい最新アプリケーションでは、こうした検証が必要です。 キーサイトのT5510Sシステムには、現在、マルチモードデバイスの相互運用性の課題に対応できる業界最高のテスト機能が備わっています。」とコメントしている。