Parallels IP Holdingsは8月22日(米国時間)、「What’s New in Parallels Desktop 13 - Parallels Blog」において、Mac向け仮想化プロダクトの最新版となる「Parallels Desktop 13」を公開した。Parallels Desktop 13はmacOS 10.13 High SierraとWindows 10 Fall Creators Updateに対応しているほか、さまざまな性能向上と機能追加が実施されている。
紹介されている新機能は次のとおり。
- 共有フォルダへのアクセス速度を高速化。ホストがSSDを使っている場合には20%の高速化、HDDを使っている場合には40%の高速化を実現
- 仮想マシンがHDD上にある場合、Windows OSからWindowsファイルにアクセスする速度を57%高速化
- Windowsに接続されたThunderbolt SSD外部ストレージにおけるファイルへの速度を100%高速化
- Windowsに接続されたUSB 3.0ストレージにおけるファイルのアクセスを40%高速化
- 仮想マシンスナップショットの作成を50%高速化
- 仮想マシンウィンドウのリサイズやビューモードの切り替え時における解像度変更やリサイズを高速化およびスムーズ化
- OpenGL 3.0サポートを向上
- WindowsにおけるRetinaディスプレイ利用を改善
- Windowsを持っていない場合でも数回のクリックでWindows 10をインストールできるようにする機能の提供
- 新しいビューモード「ピクチャ・イン・ピクチャ」の導入
- Windows PCを仮想マシンへ移行する機能を改善
- ほかの仮想アプリケーションの仮想マシンデータを移行する機能を改善
- Boot Camp仮想マシンを利用する機能を大幅に改善
- macOS 10.13 Hight Sierra対応
- MacBook Touch Barに対応
- Touch IDに対応
- Windows 10 Fall Creators Updateに対応
- Windows 10 People Barに対応
- より操作を簡単にするためのUI/UXを改善
- ディスクサイズを最大256GBまで対応
Parallels Desktopは、Mac向けの仮想化アプリケーションとして比較的長い歴史があり、多くのユーザーを抱えている。なお、macOS 10.13 High Sierraに対応した機能をフルに動作させるには、macOS 10.13 High Sierraが提供されてからParallels Desktopをアップデートする必要がある。