神奈川県鎌倉市とNECは8月23日、共創を通じて鎌倉の「古都としての風格を保ちながら、生きる喜びと新しい魅力を創造する持続可能なまちづくり」を推進することを目的に、包括連携協定を締結した。
これまで両者は、コード・フォー・ジャパンが提供する短期研修プログラムである「コーポレートフェローシッププログラム」を利用し、同市に同社の社員を派遣するなど連携を進めてきた。今後は同協定の締結を契機に、ICTの利用など同社の強みを生かした官民協働による街づくりの取り組みを幅広く検討していく。
同協定を通じた取り組みの例として、ICTの利用による地域の発展を目指す活動に関すること、健康で生きがいに満ちた福祉の街を目指す活動に関すること、豊かな心を持った人間を育てる活動に関すること、気軽にスポーツを楽しめる街を目指す活動に関すること、これらの実現に向けた人材育成に関することの5点を挙げる。
ICT利用による地域の発展を目指す活動では、ICTを利用する効果的なふるさと寄附金のプロモーション活動や民間の手法を用いたターゲット分析の実施などを検討するという。
健康で生きがいに満ちた福祉の街を目指す活動については、長寿社会の街づくりを実現するために共同で研究していく。
豊かな心を持った人間を育てる活動では、小中学生を対象としたプログラミング教室や理科の実験教室などの実施を検討する。
気軽にスポーツを楽しめる街を目指す活動については、小学生を対象にNEC女子バレー選手による「鎌倉市バレー教室」などの実施を検討する。
これらの実現に向けた人材育成に関しては、市職員などを対象としたユーザー・エクスペリエンス(UX)体験ワークショップなどの実施を検討していく。