NECネッツエスアイは、ガイアックス、さんりく基金、RAY LAB、三陸鉄道、さんりく未来推進センター、パソナ東北創生、ぴーぷる、コギコギとの9社が経済産業省の「IoTを活用した新ビジネス創出推進事業(IoT活用おもてなし実証事業)」を活用し、ガイアックスを代表法人とする協業コンソーシアム「三陸おもてなしステーション」として、8月22日から岩手・三陸エリアにおいてインバウンド増加を目指す実証実験を開始することを発表した。

「三陸おもてなしステーション」実証実験(出所:NECネッツエスアイWebサイト)

「三陸おもてなしステーション」は、東日本大震災津波の影響で観光客数が減少した岩手県三陸エリアにおいて、観光客数増加の障壁となっている観光4つの課題である「地域資源の活用」、「情報発信と誘客活動」、「地域受け入れ体制の整備」、「インバウンド対応」の解決に取り組むべく、三陸鉄道の主要駅を拠点とした実証実験を行うもの。国内外、特に外国人観光客を着実に増加させることを目的に、2020年の本格運用を目指すという。

提供されるサービスは、暮らし体験マルシェ「TABICA」のインバウンド観光客向けサイト「WOW! JAPAN Experience+」にて案内人自身の知識や知見を活かした体験を提供する「地域体験サービス」、観光客・三陸・IoTをつなぐ観光アプリを使って観光情報を見たり決済したりできる「現地観光アプリ」、岩手・三陸地域の商品を生産者から直接届ける、地域密着型ネットショッピングモール「三陸まるごと市(ECサイト)」、日本のはんこ文化を使い、スマートフォンに電子スタンプを押して決済できる「モバイル決済」、駅売店内に設置され、商品購入時にもらえる接続チケットを使って利用できる「Free Wi-Fiスポット」、ロボット駅員が切符の買い方など駅での困りごとに対応する「ロボット駅員」、置くだけでシェアサイクルが開始できるCOGICOGIにより観光客の二次交通を補完する「シェアサイクル」などが予定されている。

なお、9社の役割は、ガイアックスがプロジェクト統括/「TABICA」及びマーケットプレイス運営等、さんりく基金が営業プロモーション展開/イベント企業等、NECネッツエスアイがローカルプラットフォーム基盤構築/ロボット駅員/Free Wi-Fi/電子スタンプの導入等、RAY LABが観光サービスコンテンツ運用/インバウンド対応 多言語システム運用等、三陸鉄道が鉄道事業/ツアー企画等、さんりく未来推進センターが地域の企業者・事業者の支援「相互の結びつき及び地域内外・企業とのマッチング」、パソナ東北創生がツアー人材開発研修ツーリズムの規格・運営等、ぴーぷるが地域物産ECサイト構築運用等、コギコギがシェアサイクルの設置及び運用──となっている。