日本ユニシスは8月22日、北國銀行のタブレット端末活用を中心とした営業店変革プロジェクトを支援し、北國銀行では2017年7月から各店舗で順次タブレット運用を開始していることを発表した。

営業店変革プロジェクトで実現された主な内容として、営業店窓口業務支援システムをWindowsタブレット「Surface」で動作させることで、"持ち運び可能な営業店端末"を実現し、営業店のフロントラインにおける利用者とのタッチポイントを強化(ゼロ線化)した点が挙げられる。

ゼロ線化とは、金融カウンター外側のロビーや相談ブースなどの活動領域全般を指す言葉で、フロントでの活動を活性化することで、顧客と直接接点を持つ重要なチャネルである営業店を営業の場として活用できるという。

國銀行営業店でのタブレットの利用イメージ

また、カウンターで利用者自身が必要な情報をタブレットにタッチ入力することで、伝票記入負荷を軽減し、"待たされない営業店窓口"も実現(ゼロ線化)。さらに、北國銀行で稼働中の勘定系システム『BankVision』と連携し、タブレットから勘定系システムへ金額付取引を直接送信できることで、振り込み取引なども行えるようになった。

そのほか、ビジネス環境変化に継続的に対応するため、北國銀行のエンジニアが自ら開発を行う"開発自営"方式を採用し、日本ユニシスはスムーズな開発体制構築に向けた後方支援を実施したとしている。