オプテックスは、駐車場内の各駐車エリア(車室)の後方に設置し車の有無を検知する、ロック板のない駐車場(ロックレス駐車場)をメインターゲットとした駐車場用車両検知センサ「ViiK Cell(ビーク・セル)」を9月1日より発売すると発表した。
多くの駐車場における車両検知は、金属物体を検知するループコイルを路面下に埋設している。しかし、施工時に地面を掘り起こす作業、アスファルト舗装や配線などの大掛かりな作業が必要であり、メンテナンスにも時間と費用を要する。近年、床面の防水性の確保、構造物保護の観点から商業施設やビルの地下駐車場などにおいてループコイル埋設禁止の動きが進みつつある。
そうした状況を受け、同社は、このループコイルセンサに置き換わる車両検知センサを2016年4月に開発。第1弾として、ゲート式駐車場用の「ViiK Gate(ビーク・ゲート)」、第2弾として車路管制用の「ViiK Alarm D(ビーク・アラームD)」と発売してきており、そして今回、第3弾として発売するのが、車室専用の同製品となる。
同製品の特長は、工期が短いことと、車を正確に検知できること。埋設工事が不要でポールに設置するため、従来は約6日間要した工期を約3日間の半分に短縮できるとともに、故障時にかかる手間を省力化できるという。また、マイクロ波(電波)と超音波(音波)のコンビネーション方式を採用し、人間は検知せず、車のみを検知できる。これは、降雨・降雪・風の影響を受ける屋外環境においても可能であるという。
なお、同社は今後、車両検知センサを起点とし、観光地やイベント会場の駐車場対策、駐車制限エリアでの迷惑駐車検知、タクシーの待機状況確認、配車対応といったサービスにむけてソリューションを提供していきたいとしている。