8月16日(米国時間)、Threatpostに掲載された記事「Adobe Flash's Final Countdown Has Begun|Threatpost|The first stop for security news」が、2020年にサポートが終了するAdobe Flashについて伝えた。
1990年代にFlashが登場した時、これほど賞賛された技術はなかった。さらに、当時からFlashが提供してきた技術は今日のWeb技術に大きな影響を与えてきたとしている。
その反面、Adobe Flashにはこれまでかなりの数の脆弱性が発見されてきたという歴史がある。CVEDetails.comで提供されているデータによれば、2005年から合計1033個の脆弱性が発見されたという。なお、今もFlashは脆弱性の発見が続いている。
Adobe Systemsは脆弱性が発見されるたびにFlashのセキュリティ強化に取り組んできたが、現在のサイバー攻撃に対して十分なセキュリティを確保するには至っていない。こうした状況が最終的に2020年のサポート終了という判断に結びついたものと見られる。
Flashを使ってシステムを開発した企業は、サポートが終了するまでに新たな技術を使ってシステムを再構築する必要性が生じたことになる。Flashをオープンソース・ソフトウェアとして公開すべきだという声も上がっているが、今のところAdobe Systemsにはその計画は存在しないとされている。