厚生労働省は8月15日、違法な長時間労働や賃金不払いなど労働関係法令に違反した疑いで送検された企業・事業場の一覧を更新した。
今年5月に初めて公開された際、一覧に掲載された企業・事業場は332だったが、今回で401に増えている。
同省は、全国の送検事案および局長指導事案をとりまとめ、毎月定期に同省のホームページに掲載することを発表している。
一覧に掲載される項目は「企業・事業場名称」「所在地」「違反法条項」「事案概要」などで、公表の必要性がなくなったら削除するとしているが、原則として、公表日から1年間掲載される。
7月に、大手旅行業のエイチ・アイ・エス(6月14日公表、労働者2名に、36協定の延長時間を超える違法な時間外労働を行わせた)、公営企業として初めて宇部市上下水道局(6月12日公表、汚水処理槽の水質検査作業を、手すりの設置などの転落防止措置を講じることなく労働者に行わせた)が一覧に追加されている。