エイチ・アイ・エス(H.I.S.)は8月16日、政府による「通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律」の施行期日の発表を受け、今年6月末に開設した「Travee」サイトを通じて、訪日外国人旅行者と地域の地元ガイドを繋ぐC2Cマッチングサービスを来年1月4日より開始すると発表した。

訪日外国人旅行者への有償通訳ガイドは、「通訳案内士」の国家資格を持つ人にだけ認められてきたが、政府より発表された法施行日より、「通訳案内士」の資格がなくとも有償でガイドを担うことが可能となるという。

そこでH.I.S.は、今年6月末に「Travee」サイトを開設後 Traveeガイドの募集を開始。現在300名を超える地元ガイドの登録があるという。

「Travee」は、「世界大交流時代」をビジョンとして立ち上げた“旅行者と地元ガイドのマッチングサイト”。空いた時間で旅行者をもてなしながら副収入を得るシェアリングエコノミーでもあるという。

「Travee」サービスの流れ

今後は法施行後を見据え、新設される「地域通訳案内士」の育成と質の担保の土台作りを目的に、日本各地の自治体との連携も協議中で、各種教育機関の授業内で学校が所在している地域の「地域通訳案内士」の資格取得を取れるカリキュラムを学校側と策定していく。

また同社は、来年から開始するC2Cマッチングサービスに先駆け、通訳案内士の有資格者のマッチングサービスを10月1日より開始する。

10月1日からの通訳案内士の有資格者を限定としたガイドマッチングサービスでは、有資格者が所属している「通訳案内士団体」へ「Traveeガイド」へのエントリー誘致や訪日外国人旅行者の動向のヒアリングなども行っていく。そして、日本への旅行を検討している訪日外国人旅行者へのアプローチをH.I.S.の海外66カ国に展開する海外現地法人と連携を図り、日本人ならではの「おもてなしの精神」を「国の光を観せる」観光資源として、地域独自の文化や産業を体験できるプラン造成にも注力し、訪日外国人旅行者の満足度向上に繋げていくという。