バックアップおよびリカバリなどの情報管理ソリューションを展開するベリタステクノロジーズ(ベリタス)は8月7日、オンプレミスまたはクラウドにあるデータリスクに対してインテリジェンスを提供する新技術「Integrated Classification Engine」を開発したと発表した。同社のデータガバナンス製品「Veritas Data Insight」と、アーカイブ製品「Veritas Enterprise Vault」の最新版に搭載して提供開始する。

ベリタス製品に搭載された「Information Classification Engine」のイメージ

「Veritas Data Insight」はコンテンツ分類、メタデータ分析、ユーザーの行動などを統合して、攻撃者や悪質な活動の可能性をすばやく特定するソリューション。また、「Veritas Enterprise Vault」はデータの保持、管理を適切に行うソリューションだ。

今回開発した「Integrated Classification Engine」は、個人識別情報(PII)を認識するパターン、EUにおける個人情報管理の枠組みであるGDPR、米国の医療情報に関する法令のHIPAAなどをはじめとするグローバル規制に対応するポリシー、高リスクのキーワードを識別する辞書などを備えており、データをすばやくスキャンしてタグ付けし、可視化するというもの。企業のデータ環境全体から個人情報の位置を特定し、そのデータを適切に保持または削除するための操作を促すことができる。

同社は今後、データ保護、ストレージなどの製品ポートフォリオにも同エンジンを順次搭載していく予定だ。