電通デジタルは8月7日、ソーシャルメディア上のデータを活用した統合プラットフォームの提供する米Sprinklrの日本法人であるSprinklr Japan(スプリンクラージャパン)と業務提携契約を締結したと発表した。
Sprinklr Japan が提供する「Sprinklr」は、エンタープライズ向け統合カスタマーエクスペリエンスマネジメントプラットフォームであり、電通デジタルはDigital Customer First Transformation(DCFT、Sprinklrが開発した顧客起点のデジタルトランスフォーメーションを進めるためのフレームワーク)エージェンシーパートナーとして、日本市場におけるクライアント企業のデジタル変革(DX)を支援していくという。
現在、ソーシャルデータ活用の重要性はマーケティング領域にとどまらず、営業・カスタマーサービス・商品開発・人材採用など、企業活動のさまざまな領域に拡大している。そのような状況の中で多くの企業において高い顧客満足を獲得するために、企業内のさまざまな部署が連携し、リアルタイムかつパーソナライズ化されたサービスやコミュニケーションを提供する体制を構築するニーズが高まっているという。
Sprinklrは、ソーシャルデータの蓄積・分析・広告配信などを一元的に管理することで、作業工数やコストの削減、企業内の組織横断での意思決定プロセス改善、IDベースの顧客マネジメントを実現するほか、クライアント企業の既存のシステムと統合し、質の高いソーシャル上の顧客ケアを可能にするプラットフォームだという。
今回、両社が協業することで、ソーシャルデータを軸としたマーケティング課題の抽出や顧客セグメント、パーソナライズ化されたコミュニケーション施策の提供をはじめ、クライアント企業が保有するさまざまなデータとソーシャルデータを統合するソリューションも併せて提供することで、顧客のニーズを起点としたデジタル変革を支援していく考えだ。
具体的には、両社が培ってきたソーシャルメディア領域での知見を活用し、顧客体験を大幅に改善するためのソリューションを提供。また、クライアント企業が保有するデータとソーシャルメディア上のデータを連携させることにより、リアルタイムで統合的に顧客動向を把握するためのソリューションを提供することに加え、オリジナルのワークショッププログラムを通じて、中長期マーケティング戦略の策定に向けたソリューションフレームワークを提供する。