アドバンテストは、SSDの試験範囲を拡張する「MPT3000」シリーズの新製品の販売を開始した。
急速に拡大するSSD市場では、フォームファクタの多様化と、SATAからPCIeやSASという高速プロトコルへの移行の要求が高まっている。「MPT3000」シリーズは、そのモジュラー構造、tester-per-DUT(device under test)アーキテクチャ、独自のハードウエア・アクセラレーション機能などにより、単一プラットフォームで設計から信頼性評価、量産試験まで、複数のプロトコル、複数のフォームファクタをカバーするSSD向けテスト・システム。
従来の「MPT3000HVM」は、そのモジュラリティと柔軟性によりさまざまなSSD製品の量産試験を単一のソリューションで行える。新製品の「MPT3000HES」は、MPT3000HVMと同じハードウエア、ソフトウエア、温度制御性能とインターフェースを持ちつつ、構成を小さくすることで量産エンジニアリング・サポートや少量生産品に最適化されているという。
また、MPT3000HVMでは、現在のプロトコル試験に加えて、新たに「Smart Power BIST」ソリューションを追加された。これにより、既存のMPT3000HVMの資産を活用しながら、低速のシリアル・インターフェース試験が低コストで可能になるということだ。
なお、同社では、MPT3000シリーズに「MPT3000HES」と「Smart Power BIST」ソリューションが加わることで、急激に進化し拡大しているSSD市場の要求に対応し、顧客の製品認証や市場投入スピードの短縮を実現するとしている。