ジャパンディスプレイ(JDI)は8月3日、同社石川工場にて、車載用の低温poly-Si(LTPS)液晶ディスプレイの量産出荷を開始したことを発表した。
自動車への液晶ディスプレイの搭載数は、年々増加しており、そのサイズも大型化する傾向があり、より高精細、高付加価値のパネルを活用するニーズも高まってきている。同社の生産するLTPS液晶ディスプレイは、従来より高精細、高輝度といった特徴から、高付加価値が求められる中小型ディスプレイ搭載機器に活用されてきたが、近年は、インセルタッチパネル化やコックピットのデザインに合わせて形状を変化させるフリーフォーム化などにも対応しており、インタフェースの洗練が進む車載機器への適用に向けた期待が高まってきていた。
なお、同社では、LTPS液晶ディスプレイの量産出荷は石川工場が初となるが、現在、鳥取工場やKOE(台湾)でも車載用液晶ディスプレイの生産体制の強化を進めているとのことで、今後、ますます高まることが期待される車載ディスプレイへのニーズに対応を図っていく計画としている。