KDDIは8月1日、ソラコムの発行済株式を取得する株式譲渡契約を締結したことを発表した。今後、2017年8月下旬を目途にソラコムの株式を取得し、連結子会社とする予定。

ソラコムは、IoT向け通信プラットフォーム「SORACOM」を提供する企業で、IoT黎明期より同プラットフォームを提供していたことで知られる。SORACOMは、通信とクラウドを融合し、IoT/M2Mに最適化された通信をリーズナブルかつセキュアに提供するもので、ユーザーはSORACOMのWebコンソールやAPIから回線やデバイスを一括操作・管理できるほか、クラウド連携や閉域接続などの各種サービスを活用することで、IoTシステムを迅速に導入・運用することが可能となる。

SORACOMは2015年9月に国内でサービス開始後、米国・欧州でもサービスを開始し、120を超える国と地域で利用可能となっており、利用実績は国内外合わせて7000顧客を超えているという。

また、ソラコムはIoTエコシステムの構築にも力を入れており、パートナープログラム「SORACOM パートナースペース」には既に350社以上が登録している。さらに、テクノロジーに精通した技術者を多数抱え、IoTシステム開発を担うエンジニア向けの情報発信にも力を入れており、カンファレンスやセミナーなどの自主開催や、執筆、講演も多数実績を持つ。

両社は、KDDIのIoTビジネス基盤とソラコムの通信プラットフォームの連携により、国内はもとよりグローバルにも通じるIoTプラットフォームの構築を強力に推進していくという。加えて、これまで同社が培ったIoT/M2Mにおける知見や顧客基盤を活用し、新たなIoTビジネスを創出していくとしている。