富士通マーケティングは8月2日、同社が中堅・中小企業向けに提供している統合基幹業務アプリケーション「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA(グロービア) きらら」シリーズのラインナップに「GLOVIA きらら 販売」のクラウド版を加え、8月7日に提供開始するほか、新サービスと既存サービスである「GLOVIA きらら 会計」および「GLOVIA きらら 人事給与」それぞれのクラウド版を「GLOVIA きらら」クラウドサービスとして本格展開すると発表した。
新サービスは、ユーザー企業の業務範囲に合わせて利用する機能を選択し、組み合わせる方式を採用。必要な機能に絞ることができるため、低価格・短期間かつ段階的な導入を実現するという。標準モデル(Type I)をベースに、使用頻度の高い機能を基本サービスと7つのオプションに分割し、利用したい機能だけを選択できる形式とした。
これにより、基本サービスである「売上・売掛・請求管理」単体のみの導入や、基本サービスに加えて「仕入・買掛・支払管理」と「在庫管理」など必要な機能を絞った導入が可能。また、将来的に受発注業務を拡張する場合には「受注管理」や「発注管理」を後から導入可能ため、ユーザー企業の業務範囲・内容に合わせて必要な機能を段階的に導入できるという。
一方、GLOVIA きらら 会計とGLOVIA きらら 人事給与のクラウド版であるGLOVIA きららクラウドサービスは、ユーザーインタフェースやデータベース、マスタなどを共通基盤により統合管理することで、販売・会計・人事給与の業務間をシームレスに連携。
共通基盤の統合マスタで会社・部門・取引先などの情報を管理することで、販売・会計・人事給与を段階的に導入した場合でも二重登録の手間を省き、短期間での導入を実現するとしている。また、販売取引データや給与データを会計データとして取り込む仕訳連携処理は、ボタンクリックのみで処理を実行できるため、従来の業務システムからデータを出力し、会計システムに取り込む手順を省略して業務の効率化を可能としている。
さらに、請求書や納品書などの対外帳票(全19帳票)をユーザー企業の仕様に設定するカスタマイズ・サービスを追加し、社印の設定や帳票の項目名をユーザー企業で使用する用語に変更可能にしたという。
同社はGLOVIA きららクラウドサービスで、すべての業務をクラウド環境に統合して業務間をシームレスに連携することにより経営情報を一元化し、業務の効率化と素早い経営判断を支援する方針だ。
各サービスの価格は、GLOVIA きらら 販売 クラウド版 基本サービス(売上・売掛・請求管理)は1企業・1利用者IDの場合で月額1万5000円(税別)。同サービスのオプションである仕入・買掛・支払管理は同1万2000円(同)、在庫管理、見積管理、受注管理、発注管理、出荷管理、入荷管理は、それぞれ同1万円(同)。カスタマイズ運用オプションは1帳票あたり同3000円(同)。
GLOVIA きらら 会計 クラウド版 基本サービスは、1企業・1利用者IDの場合で月額1万5000円(税別)。同じくGLOVIA きらら 人事給与 クラウド版 基本サービスは、1会社・1利用者ID・従業員50人の場合で月額1万2000円(同)。なお、導入支援費用や帳票のカスタマイズ費用は別途見積もりとなる。同社は各サービスを今後3年間で1万ライセンスの販売を目指す。