アイシン精機は7月31日、刈谷本社地区に従来の部品単体での開発だけではなく、車両レベルでのより大きなシステム開発を目指す新たな実験棟「Vラボ(V-lab)」を開設し、竣工式を実施したと発表した。
同社では同施設を、次世代開発ワーキングの戦略特区として活用し、「ゼロエミッション」「自動運転」「コネクテッド」などの次世代成長領域の新商品・新技術開発を推進する場として活用するとしている。
同施設は、世界の車両・製品をベンチマークし、商品アイデアを実現するために最新の計測・解析機器や造形装置を導入した「アイデア発掘フロア」、モデルベース開発手法により最適値をいち早く見つけ出し機能を作り込むことが可能な「機能・性能試験フロア」、実車搭載状態での製品のうれしさ検証や、温湿度環境を再現できる「実車確認フロア」から構成されている。
なお、同施設は8月より稼働開始の予定で、同社は今後、すでに構内に開設している「試走路」とあわせて完成車メーカーへの提案力を高めていくことで、新商品の開発を加速させていくとしている。