フリービットは7月31日、産学・自治体・法人向けのクラウド型スーパーコンピューティング・サービスである「freebit cloud HANABI (Virtual Super Computing)」を提供開始した。これにより、高速な並列計算処理を実行したい時に10分程度でクラウド上にスーパーコンピュータ環境の構築が可能だという。

新サービスは、機械学習やAI・VR・8K UHDTV(8K Ultra High Definition television)などの登場に伴うレンダリング処理やCAE(Computer Aided Engineering)解析など、ビックデータを高速に処理する必要性が高まる現代において、並列計算処理を実行したい時にクラウド上にスーパーコンピュータ環境を構築し、不要な時はワンクリックでその環境の削除が可能なクラウド型のスーパーコンピューティングサービス。

オンプレミス環境で利用している既存のスーパーコンピュータとハイブリッド利用することで、既存環境の一時的な拡張やリソース補填などが可能になるとしている。

従来のスーパーコンピューティング・サービスとの比較

同サービスは、スーパーコンピュータの設計・構築・運用をエンジンが自動化し、Web UI(Web User Interface)から使いたい時に使いたい分だけ、スーパーコンピューティング環境(HPCC、High Performance Computing Cluster)を利用できる。

スーパーコンピューティングアーキテクトが設計したスーパーコンピュータ用テンプレート(HPCCテンプレート)をワンクリックで高速デプロイし、自動的に構成するジョブスケジューラ(slurm)やOpenMPIを利用した並列計算処理を即座に実行が可能だという。

ユーザー企業の運用に必要なミドルウェアやソフトウェアを組み込んだ専用テンプレートの作成も可能であり、より高い運用効率を実現することでコストの削減に貢献するという。さらに、今後提供予定のMicrosoft Azure連携ネットワークサービスの利用により、大規模データのセキュアな連携も実現可能になるとしている。

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