三菱マテリアルの電子材料事業カンパニーは、全世界のセルラーバンドに対応した車載用通信機器向けユニットアンテナである「マルチバンドアンテナ」を開発したと発表した。10月よりサンプル提供を開始するという。

外観図:車内の設置場所(空間・領域)にあわせ、2種対の形状を用意

同製品は、使用温度範囲を車載標準規格のAEC-Q200グレード2(温度範囲:-40~105℃)に準拠するとともに、699~3950MHzの周波数帯をカバーしている。

マルチバンドアンテナ 製品仕様

なお同社は、ユーザーが、自社製品を有効に利用できるよう、3D CADなどの設計データを利用した電磁界シミュレーションや電波暗室による2D/3D放射パターン評価、リバブレーション・チャンバによる放射効率測定、TRP/TIS評価設備によるセルラー帯アクティブ測定評価と解析といった手法で、最適な無線通信環境を提案していくとしている。