住友金属鉱山は、車載用二次電池の需要拡大に対応するために、二次電池用正極材料であるニッケル酸リチウムの生産設備を持つ磯浦工場(愛媛県新居浜市)を増強することを発表した。設備投資額は総額約40億円で、2018年6月完成を予定している。これにより、同社のニッケル酸リチウムの1か月あたりの生産能力は、3,550トンから4,550トンに増加するという。
なお、同社は今後、ニッケル原料の製錬から加工までを一貫して手掛けている強みに加え、二次電池の高容量化に欠かせない正極材料のさらなる高性能化と、車載用材料に求められる安全・安心なものづくりと安定した供給体制の構築に取り組んでいくとしている。