F5ネットワークスジャパンは7月31日、NECの統合運用管理ソフトウェア「WebSAM」と「F5 BIG-IP」を連携したオーケストレーションソリューションを強化し、Microsoft Office 365を代表とするマルチクラウド利用環境の快適な運用を実現可能にすることを発表した。
今回のソリューションは、マルチクラウド時代のニーズに対応するためのものであり、WebSAMとBIG-IPとの連携により、複数のネットワーク機器が存在するネットワークインフラ環境の統合管理や運用自動化をマルチクラウド利用環境に適用することが容易になるという。
Office 365は、IPアドレスやFQDNが頻繁に変更されるため、関連するネットワーク機器の統合管理を自動化することは容易ではないものの、すでにBIG-IPでは単体でもOffice 365の特性を踏まえた通信制御を実現。
データセンタシステムにおけるネットワーク機器のオーケストレーションに強みを持つ、WebSAM Network Automationから管理することで、Office 365に対する通信制御のアクセス先変更の運用自動化のみならず、ネットワークインフラ環境の一元管理を可能とした。
両社は、2014年11月にWebSAMによるBIG-IPの正式サポートを発表し、F5が提供するアプリケーションデリバリコントローラの機能を、WebSAMによって自動運用を可能にした。
その後も共同の取り組みを積極的に推進しており、連携を強化したソリューションでは、Office 365に対する通信制御とその運用自動化をWebSAMとBIG-IPの組み合わせにより実現するものだという。