ソニーは27日、同社のフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7S II」が、国際宇宙ステーション(ISS)の船外で4K(QFHD 3840×2160)映像の撮影に成功するとともに、それらの映像を公開した。
「α7S II」は、ISO409600の高感度性能と広いダイナミックレンジに加え、光学式5軸手ブレ補正機能、画素加算のない全画素読み出しによる4K動画本体内記録機能を搭載した、35mmフルサイズExmor(エクスモア)CMOSイメージセンサー搭載モデル。
同機は、高真空・宇宙放射線・急激な温度変化など、宇宙ならではの過酷な環境に耐えうる耐久性と信頼性を獲得し、ISSの「きぼう」日本実験棟に設置された、新たな船外プラットフォーム用カメラシステムの内蔵カメラとして採用されている。
2016年12月9日、種子島宇宙センターから打ち上げられたISS補給機「こうのとり」6号機によって運ばれたのち、2017年2月8日に「きぼう」の船外実験プラットフォームに設置され、現在も約90分ごとに地球を1周しながら約400キロの上空で4K映像や静止画を撮影している。
このたび公開された映像は、雪に覆われた峰々の凹凸や、大都市圏の街明かり、色調の違いまでを鮮明に捉えた宇宙からの日本列島の昼と夜の姿。これらは「αユニバース公式サイト(日本語)」、および「"α Universe" official site(英語)」にて公開されており、英語版サイトではアメリカ東海岸の映像も掲載されている。