FreeBSDリリースエンジニアリングチームは7月26日(協定世界時)、FreeBSDの最新版となる「FreeBSD 11.1-RELEASE」の公開を発表した。amd64版(x86_64)、i386版(x86)、powerpc版、powerpc64版、sparc64版、aarch64版、armv6版、仮想マシンディスクイメージ(VMware、Hyper-V、QEMU、RAW)が提供されているほか、クラウドサービス(Amazon EC2、Google Compute Engine、Vagrant、Microsoft Azure)で利用可能。インストールイメージはFTPサイトからダウンロード可能。
FreeBSD 11.1-RELEASEの主なポイントは次の通り。
- Clang、LLVM、LLD、LLDB、libc++をバージョン4.0.0へアップデート
- サードパーティ製ソフトウェアをアップデート(Elf Tool Chain、ACPICA、libarchive(3)、ntpd(8)、unbound(8)ほか)
- OpenSSHへblacklistd(8)を追加
- zfsboot(8)にワンタイムのboot.config(5)スタイルオプションを提供するzfsbootcfg(8)ユーティリティを導入
- UEFI変数を管理するインタフェースを提供するefivar(8)ユーティリティを導入
- Microsoft Hyper-V Generation 2サポートの追加
- Amazon EC2における次世代Enhanced Networkingを提供するena(4)ドライバを追加
- NFSクライアントに対してAmazon Elastic File Systemのサポートを追加
- ZFSにキャッシュヒット率の引き上げとパフォーマンスの向上を実現するキャッシュにおける圧縮データのストア機能を導入 *
FreeBSD 11.1-RELEASEはFreeBSD 11.2-RELEASEが公開されてから3ヶ月間のサポートが提供される見通し。FreeBSD 11系は2021年9月30日までサポートが予定されている。