東芝デバイス&ストレージは26日、同社の画像認識プロセッサ「Visconti 4(型番:TMPV7608XBG)」が、デンソーの車載向け次世代前方監視カメラシステムに採用されたことを発表した。同製品は、カメラからの入力映像を画像処理し、自車が走行している車線、車両、歩行者、標識、自転車乗員、対向車のヘッドライトなどを認識する画像認識プロセッサだ。
Visconti 4は、デンソーが2015年より採用している「Visconti 2」と比べ、画像処理エンジンを8個に倍増することで処理性能を向上。また、認識に必要な処理時間の短縮と、背景と対象物の輝度差が少ない状態や夜間における歩行者検知性能を向上させるべく、新たに開発した認識アルゴリズム「Enhanced CoHOGアクセラレータ」も搭載した。
なお、同社とデンソーは、画像認識システム向けの人工知能技術(bDNN-IP:Deep Neural Network - Intellectual Property)も共同開発しており、高度運転支援・自動運転分野において協業関係にある。
東芝デバイス&ストレージは今後も、道路交通の安全を追求する車載半導体製品を積極的に提案していくとしている。