Kaspersky Labは7月25日(ロシア時間)、「KL AV for Free. Secure the Whole World Will Be.」において、無償のアンチウイルスソフト「Kaspersky Free」を発表した。同ソフトはKaspersky Internet Securityで提供されている基本的なセキュリティ機能を提供するもので、ファイルや電子メール、Web閲覧中のウイルスチェックを実施するとしている。
今回の無償提供はプロダクトの提供開始から20年を記念してのもの。ファイルスキャン、電子メールスキャン、Webアンチウィルスチェック、自動アップデート、セルフディフェンス、防御機能など、同社の提供しているアンチウィルス機能の基本となる機能が提供されている。これまで提供されていたKaspersky Internet Securityのフリー体験版という位置づけではなく、基本機能を完全に無償で提供するものとなる。
ロシアをはじめウクライナ、中国、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマークではすでに提供されている。2017年末にかけて世界中で順次提供を開始するとしており、日本は2017年10月ごろの提供が予定されている。類似の無償アンチウィルスソフトウェアと比較して広告などが含まれていないことや、製品版と基本性能が同じであることなどが特徴として挙げられている。