武田薬品工と米BioSurfacesは、Bioのナノマテリアル技術を活用する形で、消化器系疾患の患者を治療することを目指した新たな医療デバイスの実現に向けた共同研究契約を締結したことを発表した。

同共同研究では、武田薬品より、消化器系分野に関する科学的および技術的な専門性が提供されるほか、一方のBioからは、医療デバイス設計およびナノマテリアルに関する専門性および製造技術が提供される予定だという。

なお、武田薬品では、今回の取り組みより生み出される医療デバイスを活用することで、消化器系疾患においてしばしばみられる狭窄の予防や瘻孔の治癒の一助となると考えられるとコメントしているほか、今回の提携がナノスケールのバイオマテリアルが新たな治療手段として活用される上での一歩となることが期待されると説明している。