GNUプロジェクトおよびGCCデベロッパチームは2017年7月24日(米国時間)、「David Malcolm - [PATCH 00/17] RFC: New source-location representation; Language Server P」において、GCCに対して新しいロケーション情報を取り扱う機能とそれに関連する分析機能およびMicrosoft Language Server Protocol実装したパッチを提案した。

ロケーション情報に関して新しいデータを保持することで、これまでよりも正確に診断ができるようになる見通し。この機能が実現すると、コンパイルまたはコーディングの段階でこれまでよりもより正確なコーディングが可能になるものと見られる。Microsoft Language Server Protocolの実装が取り込まれた場合、Visual Studioなどの統合開発環境からGCCを利用する時に、これまでよりも多くの機能が利用できるようになる。

これまでオープンソース・ソフトウェアのコンパイラとしてデファクトスタンダードのポジションにあったGCCだが、LLVMが普及するにつれてその必要性が薄らぎつつある。後発のコンパイラ・インフラストラクチャとして、LLVMはGCCが実現していないさまざまな機能を実装しており、その特徴やライセンスの扱いやすさなどから主要コンパイラとしてLLVMを採用する動きが続いている。