ローソンとローソンファーム新潟は7月25日、大規模農業の改革拠点として国家戦略特別区域に指定されている新潟市と、農業用ドローンの取り扱いと操縦教習所を展開する新潟クボタと連携し、農業用ドローンによる水稲の薬剤散布の実証実験を8月から開始すると発表した。

ローソンファーム新潟の圃場

農業用ドローン「マルサンダックス04」

ローソンファーム新潟は、2015年3月に新潟市の特例農業法人第1号として設立し、稲作作業の省力化と農地集約による大規模農業を目指し、同5月から新潟市と連携して、水田の環境を自動で測定する水田センサ、クラウド型の水田管理システムを導入するなど、ICT農業の取り組みを進めてきた。

今回の実証実験では、ローソンファーム新潟の目指す農地集約による大規模農業を見据え、水稲病害虫防除のための薬剤散布に、農業用ドローンを使用。1ha当たりの圃場に農薬散布するのに、人力であれば少なくとも1時間以上は要するが、農業用ドローンの利用では、約10分で農薬を散布することができるため、省力化が可能になるという。

今後、ローソンは新潟市と連携して、新潟ブランドの米・農産物の生産効率及び付加価値の向上を目指し、地域の活性化と農業の発展を推進するほか、今後全国23カ所(2017年7月時点)のローソンファームでも、ICTを活用した生産性向上を目指し、地域の農業の発展に貢献していく。