Mozillaは7月20日(米国時間)、「The Next Generation of Web Gaming - Mozilla Hacks - the Web developer blog」において、Webゲームに使われる技術がFlashからHTML技術へ移行しつつあると伝えた。2010年頃まではFlashがWebゲームの主要技術として使われてきたが、以降はUnity3Dが実装系として使われるようになり、最近ではUnity3Dは姿を消してHTML技術に移行が進んでいる。
The Next Generation of Web Gaming - Mozilla Hacksより抜粋 |
The Next Generation of Web Gaming - Mozilla Hacksより抜粋 |
依然としてFlashはWebゲーム技術として使われているが、新しいタイトルはHTML技術で開発されるなど移行が進んでいる。Flashそのものが利用されるシーンも減少していることから、今後も減少傾向が継続するとみられる。また、Flashは多くの脆弱性が発見され続けており、利用することでリスクが伴う状況になっている。対策としてアンインストールを推奨するセキュリティーファームも出てきている。
Mozillaは処理速度を高速化する技術してasm.jsを開発。後にこの技術はWebAssemblyとして標準化され、現在ではFirefoxとChromeでサポートされている。今後登場する新しいMicrosoft EdgeやWebKitでもサポートが予定されており、主要ブラウザのすべての利用できるようになるものと見られている。
さらにパフォーマンスを引き上げる方法としてマルチスレッドのサポートとSIMDのサポートが求められており、今後のWebAssemblyに新しい機能として取り込まれることが検討されている。今後ますますパフォーマンスを発揮する必要のあるアプリの開発がHTML技術を使って可能になることが予想される。