カナモト、KGフローテクノ、富士建、アスラテックの4社は7月21日、建設機械の運転席に設置することで遠隔操作で機械を操縦できる人型ロボット「DOKA ROBO 3(ドカロボ スリー)」を開発したと発表した。

建設機械の遠隔操縦は従来、建設機械そのものの改造する方法が一般的であった。しかし、DOKA ROBO 3の場合、運転席に設置するだけで建設機械の遠隔操縦が可能になるため、短時間での建設機械の遠隔操縦化を実現できるという。また、動力源も建設機械のバッテリーを用いるため、ロボットのみのバッテリー切れの心配がないといった特徴もある。

オペレータの操作端末との接続は、特定小電力無線や無線LANのほか、移動通信網などにも対応しており、距離を気にせずに遠隔操作することが可能だという。

DOKA ROBO 3が実際に建設機械に搭乗している様子。DOKA ROBO 3は質量10Kgの上半身と質量8Kgの下半身に分割して持ち運ぶことができるため、特別な器具を使うことなく組み立てて運転席に設置できる

また、建設機械のコックピットを模した搭乗型の専用コントローラーも用意。オペレーターが同コントローラーに搭乗して、DOKA ROBO 3より送られてくるカメラ映像を見ながら操作することで、実際の建設機械に乗っているのと同じ感覚で操縦することも可能だという。

搭乗型の専用コントローラー。実際の大型ショベルのコックピットをベースに作られている

なお、提供形態はレンタルを予定しておりカナモトが随時対応していく予定とするほか、将来的にはブルドーザ、キャリー、クレーンなどの建設機械に対応予定だとしている。