双日は7月21日、米国のビジネスジェット運航支援およびチャーター販売事業会社「Phenix Jet International(PJI)」を設立し、「Phenix Jet」のブランドでのビジネスジェット事業を開始したと発表した。また、併せて米国のビジネスジェット運航管理事業会社「ACP Jet Charters(ACP)」への一部出資を行い、同社が保有する米国連邦航空局による不定期国際運送事業免許を活用することで、運航を含めた一気通貫サービスを提供することも発表した。
PhenixJetブランドでは、ACPが有する安全性評価に加えて、双日がこれまでビジネスジェット事業で培ってきた日本流のおもてなしサービスを提供する予定だという。また、香港にPJIの現地法人を設立し、日本と同様に運航管理サービスの新たな拠点を確保。これらにより、日本市場の顧客ニーズに合ったサービス拡充を図りながら、アジア地域での新たな顧客の獲得を目指すとしている。
なお、ビジネスジェットは、定期便が就航していない地域でも自由にフライトを設定することが可能で、移動時間の短縮やセキュリティの確保もできることから、欧米企業を中心にビジネスツールとしての活用が進んでおり、アジアでも近年、富裕層を中心にニーズが増えつつあることから、今後10年間で約1000機超の新規需要が見込まれている。そうした市場の動きを背景に双日では今後、日本のみならずアジア地域の需要を取り込むことで、サービスのさらなる向上を目指すとしている。