日本アビオニクスは7月19日、赤外線の反射の影響を除去し、低放射率の物体の温度分布を正確に計測する技術を開発した。これにより、従来の赤外線サーモグラフィカメラでは困難とされてきた金属の表面温度を、非接触で計測することが可能となる。
物体から放射される赤外線強度は、波長依存性があることが知られている。同技術では、常温である周囲環境からはほとんど放射されず、測定対象からのみ放射される赤外線波長帯を利用することで、外乱の影響を受けることなく温度を計測することができるという。
同技術は特許出願中で、すでに同社ではプロトモデルの販売および同技術による特注製品の開発請負を開始している。